グリッジ加工を作る - AfterEffects

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今回作っていくのはこれ。AfterEffectsでグリッジ加工を作っていこうっていうやつね。こういうの作る時ってなんか外部のプラグイン使ったりするのかな?って思ったりするけど、標準エフェクトのみでできる。ちなみに文字のフォントは外部のやつを使ったから、自分の使いたいものが標準で搭載されていなかったら色々調べてインストールしてみるといい。

作成の流れ

作成はこんな流れでいく。

  1. 背面作成
  2. 文字作成
  3. グリッチエフェクト作成
  4. グリッチエフェクト適用
  5. 文字色調整

大事なのはグリッジエフェクトの作成とそれを適用するところ。むしろそこさえわかっていればOK。ではいってみよう。

背面作成

まず、背面だけどこれはなくてもいい。作る時に文字だけだとちょっと寂しいなあって思ったから後ろに三角形を置いただけ。凝るなら色々作ってもいいかもしれない。

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三角形の作り方は以下。

  1. シェイプレイヤー作成
  2. Polygon tool選択
  3. pointsを5から3に変更

polygon toolで図形を描くとデフォルトでは頂点が5つの五角形ができるんだけど、それを三角形にするために頂点の数を3つにする。頂点の数の変更だけがちょっと分かりづらいね。五角形を作ったら、レイヤーをいじるとpointsっていうのが出てくるからそれを3に変更すれば三角形になる。英語版のAfterEffectsを使っているから、日本語版だと表記がちょっと違うだろう。

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「polygon tool使って頂点の数を変更する」っていうのだけ頭に入れておけばいける。

文字作成

別に文字じゃなくても、グリッジで表示させたいものを追加すればいい。今回は数字でいくね。

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グリッジでよくあるRGBの色をちょっとずらしたような加工は一番最後にやっていくよ。

グリッジエフェクト作成

グリッジエフェクトは新しくコンポジションを作って、そこで作っていく。

  1. コンポジション作成
  2. グリッジエフェクト作成
  3. 2で作成したグリッジエフェクトを適用する

新しくコンポジションを作ったら、新しく平面レイヤーを追加しよう。

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追加したら、このレイヤーに「Fractal noise」っていうエフェクトを加える。

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  • Noise Type・・・Block
  • Scale Width・・・4000
  • Scale Height・・・600

値はこんな感じに設定しよう。「Uniform Scaling」のチェックを外さないとWidthとHeightを別々で調整できないから外してから調整。値は色々変えてみるともっとしっくりくるのがくるかもしれないぞ。

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変更するとこんな感じになるんだけど、このままだと静止画でしかない。後にエフェクトとして使うには動かしたいからtimeの値をいじる。Evolutionをaltキーを押しながらクリック。

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「time*3000」としよう。

これで再生してみると、ブロックが流れていくようなものができる。

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これをさっき作ったシェイプと数字があるコンポジションに合成していくよ。

グリッジエフェクト適用

さっき作ったものを一番最初に作ったコンポジションに合成していこう。流れとしてはこんな感じ。

  1. 作成したグリッジエフェクトを最初作ったコンポジションに取り込む
  2. Adjustment layer(調整レイヤー)追加
  3. Displacement Map追加
  4. Displacement Mapの値を調整

まずは、さっき作ったものを取り込む。 f:id:utr066:20200621085047p:plain

そしたらAdjustment layerを追加。このレイヤーにDisplacement Mapを適用しよう。

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  • Displacement map layer・・・作成したブロックでゅるるるるのコンポジション

いじるのは以下の値だけど、これらをいじるとどのぐらい適用の幅を持たせるのか調整することができる。値をいじってみると分かりやすい。

  • Max Horizonal Displacement
  • Max Vertical Displacement

あとはこのレイヤーを切り取るなりして、適当な箇所に複製する。

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同じパターンだとつまらないから、以下の値を変えて置いておくと良い感じになる。

  • Max Horizonal Displacement
  • Max Vertical Displacement

文字色調整

文字の色をちょっとずらした加工を加えるけど、これは単純。

  1. 既存のテキストレイヤーを複製
  2. 色を変更
  3. 位置をちょっとずらす
  4. 全てのテキストレイヤーのBlending ModeをScreenに変更

ブレンディングモードをスクリーンにしないと、文字色が一番上のテキストレイヤーの色だけになってしまうからね。作ったら再生してみると、文字色が異なるものが動くはず。

完成

ここまでやったら完成。もっとグリッジが生きるようなロゴやテキストなんかだとかっこいいかもね。

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